暴君アラビアータ
辛いパスタの代名詞、ペンネ・アラビアータ。
辛いものが好きなのでよく作ります。
「アラビアータ」はイタリア語で「怒り」という意味で「おこりんぼのパスタ」とか「暴君のパスタ」なんて訳されることもあるとか。
そういえば昔「暴君ハバネロ」って辛いスナックがあったなぁ(^^;
今でも売ってるんだろうか?
今日のお昼ご飯は冷蔵庫に使いかけのトマト缶とブロックのベーコンがあったので、ペンネ・アラビアータを作ってみました。
唐辛子を多めにして「暴君」らしく、辛〜いパスタに仕上げましたよ(^^)v
最近パスタ料理は殆どフライパンひとつ(ワンパン)で作ります。
お湯を沸かす手間が省けるし、洗い物も少なくなるので一石二鳥。
特にアラビアータみたいにパスタにソースの味を染み込ませるような料理にはワンパンのほうが仕上がりが良かったりするのです。
最近は流行りなのかワンパンパスタのレシピがあちこちにあるけど、どのレシピもいまいちしっくりこないんだよねぇ(^^;
大体がパスタの量と水やソースの量が決め打ちで、パスタと水分量の相関がわからないものばかり。
パスタを2割増やしたら水を2割増やせばいいってもんでもないようです。
理系人間なもんで、こういうのはモヤモヤしちゃうんですよね。
気に入らないので幾つか実験をして、自分で応用が利くレシピを作っちゃいましたよ(^^)v
しかし、素人が素人なりに試行錯誤して編み出した方法なので、細かいことはご愛嬌ということで…(^^;
ワンパンパスタの3つの鉄則
ワンパンパスタはフライパンひとつ(One pan)で茹でるところからソースに絡めるところまでやってしまう調理方法。
茹でるというより煮詰めるといったほうが近い調理方法で、お米を炊く感覚に近いかもしれません。
基本は分量のパスタを分量の水で煮詰めていくだけです。
鉄則1:水の量と茹で時間
一般的な茹で時間が6分〜8分(*)のパスタで1〜2人分なら
水の量=パスタの量x2+1カップ(200mL)
例えば
パスタ100gなら 100x2+200=400mL
パスタ125gなら 125x2+200=450mL
80gから200gまでいろんな分量でやってみたけど大体この水の量でイケます。
パスタはショートでもロングでも同じ。
ちなみにこの水の量だと標準時間茹でた後にパスタの煮汁とオリーブオイルが乳化して出来たソースがパスタの量の約半分(パスタ100gなら50mL)残る計算です。
調理時間(茹で始めてから煮詰まって出来上がるまで)はパスタの標準茹で時間と同じです。
*: 茹で時間が2〜3分のカッペリーニ(細いパスタ)や10分以上のコンキリエ(シェル型のショートパスタ)でも対応する計算式はあるのですが、ちょっとややっこしいのでまた今度(^^;
鉄則2:ずっと強火で常に混ぜる・揺する
ワンパンパスタの最大の難点は水が少ないので茹でムラができやすいことです。
パスタを均等に茹でる(火を通す)ために最初は優しく混ぜて、後半水分が少なくなってきたらフライパンごと揺すって混ぜます。
炒飯と同じ要領です。
鉄則3:最後は微調整
出来上がりの状態(乳化したソースや具材の煮詰まり具合)をイメージしておくのが大事です。
標準茹で時間の最後の1分ぐらいで様子を見て、
水が足りなければ少しづつ足す
水が多いなら炒め煮する時間を延長する
特に今日のような水分を水以外で補うレシピの場合にはどちらかになることが多いです。
あと、パスタの乾燥状態で多少茹で時間が違ったりします。
以前、防災袋に非常食として入れておいた3年物のパスタを茹でた時は、標準時間の倍ぐらい茹でないと普通のアルデンテにならなかった経験があります(^^;
−−−
上記は多少の実験と経験から編み出したワンパンパスタの調理法です。
拙宅のコンロの火力と愛用のフライパンの組み合わせから編み出された法則なので、もしかしたらコンロとフライパンが変わると上手く行かないかもしれません。
でも、キャンプ場の焚き火で何度か試したけど同じ要領で作れたので、それなりに汎用性のある法則なんじゃないかと思ってます(^^)v
というか、元々はキャンプの時に茹で汁を捨てなくていいように開発した技なんですけどね(^^;
レシピ1:ワンパンでペンネ・アラビアータ
- ペンネ(標準茹で時間8分) 100g
- オリーブオイル 適量
- にんにく 1片
- 唐辛子 2本
- ブロックベーコン 70g
- 水 1カップ(200mL)
- カットトマト缶 1/2缶(約200g)
- 塩 少々
- 胡椒 少々
- ミル挽き黒胡椒 少々
- にんにくはみじん切り、唐辛子は種を除いてみじん切り、ブロックのベーコンは割り箸の太さぐらいの拍子木切りにしておく
- にんにくとオリーブオイルをフライパンに入れ、最初は強火で炒め、オリーブオイルが沸いてきたら弱火でじっくりにんにくの香りを出す。にんにくの香りが立ったら唐辛子を加える
- 2にベーコンを加え、軽く炒めてから分量の水と缶のカットトマトを入れて、軽く塩をして強火にする
- 3が軽く沸いてきたらペンネを入れる。ペンネを入れて再沸騰してきてから標準の茹で時間を測りはじめる。今回は8分
- 最初の水分が多いうちは時々菜箸などで混ぜ、後半の水分が少なくなって炒め煮のような状態になる残り3分ぐらいはフライパンを振って混ぜる。
- 最後の1分ぐらいでソースの水分量を見て調整する。水分が足りないようなら足し、多いようなら炒め煮する時間を延長
- パスタに火が通ったら火を落とし、塩・胡椒、オリーブオイルで味を整える
- 器に盛り付け、黒胡椒をミルで挽いてふりかければ出来上がり
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