先日YoutubeをみていたらAosトラットリアさんの動画でスーゴ・フィントを使ったパスタを「絶望のパスタ」と紹介していました。
「絶望のパスタ」はちょっと前に「貧乏人のパスタ」について調べている時にたまたま見かけた単語で、覚えていたレシピと違うので「あれ?」と思ってもう一度調べてみましたよ。
スーゴ・フィントとそれほど絶望しないのパスタ
「絶望のパスタ」で検索すると一番多く引っかかるのが、今や「ペペロンチーノ」で有名になったパスタ「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」
彼のイタリアンの重鎮・初代日本イタリア料理協会会長の吉川敏明さん曰く「イタリア語のこんな長い名前では誰も覚えられないので「ディスペラート」(絶望の)と命名したら、マスコミに注目されました」とのこと(料理王国「『絶望』と名付けられたパスタ」より)
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノはイタリアで数ある「貧乏人のパスタ」の筆頭で、絶望とか貧乏人とか何かとネガティブな名前を付けられる可愛そうなやつなんです。
うまいんだけどねぇ…。
…で、さらにググっていたらイタリアにはイタリアで本当に絶望のパスタ(Spaghetti Disperati)と呼ばれているパスタ料理があるらしいのです。
こっちはトマトと玉ねぎを炒めてアンチョビ、ケーパー、黒オリーブなどを加えたシンプルなトマトベースのパスタ。
他にも色々とバリエーションがあって、なんだか「貧乏人のパスタ」を調べていた時と似ています。
要はシンプルな具材のパスタは「貧乏人」か「絶望」になってしまうようです。
そんな訳で、色々と調べてみたけど「スーゴ・フィント」は「絶望のパスタ」に繋がりませんでした。
だってスーゴ・フィントは香味野菜がいろいろ入っていて結構豪華だもんね。
でも「Sugo finto」は訳せば「Fake sauce 偽物のソース」の意味なわけで、
肉が入らないソース⇒偽物のソース⇒貧乏人・絶望…
と言えないこともないかもしれません。
スーゴ・フィントで絶望のパスタ、というのはAosトラットリアさんの新解釈ということでしょう。
というわけで、今日は調べていたら作りたくなったのでメインはペンネにスーゴ・フィントをあわせてみました。
野菜だけとは思えない、まさに「偽物ソース」でウマウマなのです。
肉が入ってないだけでそこそこ豪華なので「それほど絶望しないパスタ」と個人的に命名しましたよ。
レシピ:ペンネ・スーゴフィント
- ペンネ(茹で時間8分) 100g
- スーゴ・フィント(3〜4人前)
- 玉ねぎ 中1個
- 人参 1本
- セロリ 2本
- しめじ 1/2株
- じゃがいも 大1個
- ホールトマト缶 1缶
- 鶏ガラスープ顆粒 大さじ1
- オリーブオイル 適量
- にんにく 2片
- 塩 適量
- 胡椒 適量
- ミル挽き黒胡椒 適量
- ペンネを標準時間茹で、湯切りをしてオリーブオイルをふっておく
- 玉ねぎ、人参、セロリ、じゃがいもを5mmぐらいの角切りにする
- 深底のフライパンにみじん切りにしたにんにくとオリーブオイルを入れて強火にかけ、にんにくが色づき始めたら角切りにした玉ねぎとセロリを入れて、軽く塩をして、玉ねぎがうっすら透き通るまで炒める
- 玉ねぎが透き通り始めたら人参とじゃがいも、ほぐしたしめじを入れて良く炒め、全体に油が回ったらホールトマトを手で潰しながら入れる
- 強火のまま沸騰するまで時々混ぜながら煮て、沸騰したら鶏ガラスープ顆粒を加え、弱火に落してそのままトマト缶が半量ぐらいになるまで煮詰めていく。約20分
- 半量まで煮詰めたら、塩・胡椒で味を整え、火を落す。(スーゴ・フィントの完成)
- 器にペンネを盛り付け、煮詰めたスーゴ・フィントを好きなだけ添え、ミルで挽いた黒胡椒とオリーブオイルをふれば出来上がり
茄子とズッキーニのアンチョビ炒め
メインが手が込んだ料理になってしまったので、副菜はぱっぱとできる簡単料理にしました。
たまたま茄子とズッキーニが余っていたので、アンチョビとケーパーで炒めただけ。
彩りに赤パプリカを入れてみたら、なんとなくイタリアンっぽくなりましたよ。
自家製のアンチョビが良い仕事してくれてます。
レシピ:茄子とズッキーニのアンチョビ炒め
- 茄子 2本
- ズッキーニ 1本
- 赤パプリカのピクルス 1/2個
- 自家製アンチョビ 30g
- ケーパー 小さじ2
- にんにく 1片
- オリーブオイル 適量
- 水 1/2カップ
- 塩 適量
- 胡椒 適量
- ミル挽き黒胡椒 適量
- 茄子とズッキーニは縦に割って、1cm厚ぐらいの半月切りにする
- 赤パプリカのピクルスは1cmぐらいのざく切りにしておく
- 自家製のアンチョビとケーパーは荒目のみじん切りにしておく
- みじん切りにしたにんにくを多めのオリーブオイルで炒め、にんにくが色づき始めたら茄子とズッキーニを加え、塩を少々ふり炒める
- 全体に油が回ったらみじん切りにしたアンチョビとケーパー、赤パプリカを加えて更に炒める
- アンチョビとケーパーが馴染んだら水1/2カップを入れて蓋をして蒸し焼きにする。水分が飛ぶまで約5分
- 水分が飛んだら塩・胡椒で味を整え、器に盛り付け、ミルで挽いた黒胡椒をふれば出来上がり
今夜のお酒
今日のお酒は佐賀の銘酒・七田のひやおろし。
低精米なのにこの美味さ。
さすが七田ですねぇ。
こういうお酒があるから呑兵衛はやめられないのです。
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