今夜の肴 鯵のなめろう と ホタルイカと菜の花のガーリックオイル和え

緊急事態宣言で引きこもっている間に東京では桜の花が開いたそうな。
えぇ?と思ってお隣家の桜の木を見てみたら、ほんとに咲いてた(^^; 
今年はホントに季節の移ろいが早いです。

今夜の肴

  • 鯵のなめろう
  • ホタルイカと菜の花のガーリックオイル和え
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今夜のお酒

「醸し人九平次 火と月の間に 純米吟醸」
愛知県 株式会社萬乗酒造

今夜は肴はさておきお酒が主役。とっておきのお酒「醸し人九平次」のお燗専用酒です。
サブタイトルの「火と月の間に」は「燗」の字をばらしたもの。例年ならこの時期はたまに寒の戻りで寒い日があるので、そういう日にストーブでお湯を沸かして燗をつけようと思って大切に仕舞っておいたお酒なんですが、桜が咲いたとあっては待ったなしです(^^; 
とっておきのお酒にふさわしい初春の旬の食材を調達して、今宵は春の宴です(^^)v

思うに「燗酒専用酒」というお酒は酒蔵から呑兵衛への挑戦状なんです(^^;
「旨い酒は冷」というのが半ば常識化していますが、生粋の呑兵衛に言わせるとお酒の本当の美味しさを引き出すのは一口含んで熱いとも冷たいとも感じないぐらいの温度帯。温めの「お燗」は香りを味わうのには最高の呑み方ですが全てをさらけ出して良い部分も悪い部分も強調される、おそらくは造り手にとっては「試される呑み方」なのです。
何も言わなければよく冷やして供される昨今に、あえてお燗をつけることを主張するこのお酒。まさに醸し人九平次からの挑戦状なのです( ー`дー´)キリッ

冷蔵が手軽になった今でこそ「旨い酒は冷」というのが当たり前ですが、一昔前は日本酒といえばお燗をつけるのが常識でした。この「お燗」も温度帯によってそれぞれ呼び名があるぐらい奥が深くて、昔々は大きな料亭だと「お燗番」なんていうお燗をつける専門職があったぐらいです。

お燗の呼び名でよく聞くのは「熱燗」「ぬる燗」「人肌」の3つ。温度で言うと熱燗は50℃ぐらいで徳利から湯気が出るぐらいの温度、ぬる燗は40℃ぐらいでお風呂の温度、人肌は35℃ぐらいでその名の通り人間の体温。あまり耳にしませんが人肌燗の下に「日向燗」というのがあって、30℃ぐらいの暑くも寒くもない春の日向の温度です。個人的には日向燗から人肌燗ぐらいが、口に含んだ時に温度が味覚の邪魔をしない、かつお酒の香りが開いて味と香りが一番感じられるお燗のつけ方だと思います。

まあ、小粋なお姐さんが隣でお酌をしてくれる時に熱燗だと徳利が持てない、なんてのも人肌あたりが好きな理由だったりするんですけどね(^^;
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鯵のなめろう

旨い酒があるなら肴は新鮮な海の物、という単純思考(^^; シンプルにお刺身でもよかったけど新鮮な鯵が手に入ったのでなめろうを拵えました。今日の鯵はまるまる太っていて捌いてみたら卵がでてきた。今の時期に産卵期なら西の方の鯵ですね。
なめろうは鯵を三枚におろしてしまえば切って混ぜるだけで美味しくなる一品。
さすがは漁師料理です(^^)

::材料
  • 鯵 中型一匹
  • 長ネギ 1/4本
  • 生姜 10g
  • 大葉 3枚分
  • 味噌 小さじ2
  • 醤油 少々
  • 万能ねぎの小口切り 適量
::作り方
  1. 鯵は三枚におろして、腹骨をすき、小骨を取り、皮を引く
  2. 1の鯵を5mmぐらいのぶつ切りにして叩いておく
  3. 長ネギはみじん切り、生姜と大葉は千切りにする
  4. 味噌は醤油を合わせて適度にゆるくする
  5. 2の鯵と3の野菜と4の味噌を和える。中型の鯵1匹ぐらいならボウルは使わず、まな板の上で混ぜてしまいます
  6. 5を器に盛り、万能ねぎの小口切りを添えれば出来上がり
鯵の三枚おろしは魚のおろし方の基本中の基本なのでYoutubeに解説動画がいーっぱいあります。慣れるとそんなに難しくはないです(^^)v

ホタルイカと菜の花のガーリックオイル和え

春を告げる食材の代表選手のホタルイカと菜の花で一皿拵えました。ホタルイカの旬ももうすぐ終わり。目玉と軟骨を取るのが面倒だけど、旬の物が出回っているうちに楽しんでおきたかったのです。しかもお酒はとっておきの醸し人九平次の燗酒。春がすぐそこまでやってきてますね(^^)v

::材料
  • ホタルイカのボイル 125g(1パック)
  • 菜の花 1束
  • ほうれん草 1/2束
  • にんにく 1片
  • 醤油 小さじ1
  • オリーブオイル 大さじ3
  • 塩 適量
  • 粗挽き胡椒 適量
::作り方
  1. ホタルイカは目玉と軟骨を取っておく
  2. 菜の花とほうれん草は5cmぐらいに切り分ける
  3. 鍋にお湯を沸かし、2の菜の花とほうれん草の茎の方を1分茹で、花と葉の方を入れてさらに1分茹で、ザルに上げる
  4. ボウルにすりおろしたにんにく、醤油、オリーブオイル大さじ2を入れ混ぜる
  5. 3の菜の花とほうれん草をよく絞り、1のホタルイカと一緒に4のボウルに入れ軽く和え、塩と粗挽き胡椒で味を調える
  6. 5を器に盛り付け、オリーブオイル大さじ1を回しかけ、粗挽き胡椒を軽くふったら出来上がり

おまけ 骨せんべい

三枚におろした鯵の背骨を低温の油でじっくり揚げました。
揚げたてに塩をふっておけば味がしみて、冷めてもカリカリで良いつまみになります。
こういうところを食べられるのが自分で魚を下ろす良いところなんです(^^)v
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