サラダチキンがスーパーやコンビニの店頭に並び始めたのはいつ頃からだっただろうか。料理する人間からみるとただの「茹でた味付きの鶏むね肉」が今では普通に店に並ぶようになってます。「サラダ」というぐらいだからほぐしてサラダに添えてもらえば本望なのだと思うけど、見かけるたびに用途が限られる名前が損だよなぁと思うのです。
今夜の肴
- ハーブサラダチキンのスライス 塩レモン添え
- 鶏皮ときゅうりの胡麻梅肉和え
意外と簡単なサラダチキン
要は味付きの鶏むね肉の茹物なんだけど、スライスしてソースや薬味を添えれば立派な前菜になるし、ほぐして塩もみした長ネギやキュウリ等の野菜とオリーブオイルで和えれば立派な副菜にもなる。応用は色々できるからサラダに限る必要がないと思うんだけど、用途を限定して特別感を出すマーケティング戦略なのかもしれない、…と思うと奥が深い。
自分で作ってみてると分かるけど、店頭で見かけるピッタリとパックされたパッケージはおそらく調味した鶏むね肉をパッケージごと加熱して封止されていて、缶詰と同じ原理で長持ちするのだと思います。賞味期限が長いのは売る側にも買う側にもメリットがあるし、もともと足の早い鶏むね肉を長期保存できる商品に作り変えるというところが、なかなか良く考えられた商品です。
ほぐしやすいしっかり火が入ったバージョンと、スライスして美味しいレア気味のバージョンがあるとよいのになぁ、と思うのは料理人のないものねだりですかね(^^;
パッケージがすごく加工食品っぽいサラダチキンだけど、意外と普通に作れます。しかも自分で作れば味付け・風味付けは自由自在。日本酒のアテにするときはハーブは控えめで塩胡椒メインで味付けする、なんてこともできるのです。
今夜のハーブサラダチキンは久しぶりに作るので秘蔵のレシピノートに従ってハーブも塩・胡椒も程よく使いました。レシピノートにはなかった塩レモンを添えてみたら、これがまた合うことこの上なし。至高の組み合わせを見つけた気分なのです(^^)v
ついでに出来ちゃう酒の肴
鶏むね肉の料理を作るとどうしても余るのが鶏皮。茹でるとプルプルで塩もみした野菜と和えると食感と旨味が良いアクセントになります。先日は中華風ピリ辛で作ったので今日は和風の梅肉和えにしてみました。
鶏皮の和え物系の料理は私のレパートリーの中では数少ない「ついでに出来ちゃうもう一品」
鶏むね肉が「家計のお助け食材」なら、鶏皮の和え物は「品数が少ないときのお助け料理」なのです。
ちなみに、鶏皮がいっぱいあるときは鶏油を取りながらカリカリに揚げ焼きにしたりします。暑い季節のシュワシュワしたお酒のつまみに最高です(^^)v
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今夜のお酒
広島県 金光酒造
今宵は窓を開け放して炬燵で晩酌をしています。外気はちょっと肌寒いので矛盾するようですが、この頭寒足熱が初春の夜風を感じる贅沢。
今宵のお酒は「加賀金秀 さくらふぶき」はうすいにごり酒で、栓を抜くときには「シュポッ」と音がします。こういう春酒が手に入るようになると、呑兵衛として春を感じます。
まだソメイヨシノの花見には早いけど、今宵は隣家の早咲きの桜を愛でつつ花見酒。
春はもうすぐそこまで来ているのです(^^)v
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レシピ:ハーブサラダチキンのスライス
::材料- 鶏むね肉 1枚
- クレイジーソルト 適量
- バジル 適量
- ローズマリー 適量
- 粗挽き胡椒 適量
- オリーブオイル 大さじ3
- 塩レモン
- 鶏むね肉の皮を外し、クレイジーソルト、バジル、ローズマリー、粗挽き胡椒を刷り込む
- 1の鶏むね肉とオリーブオイルをフリーザーバッグに入れ、空気を抜いてチャックを閉じ、味をなじませるため30〜45分放置
- 鍋に水を入れ沸騰させ、小皿を1枚沈め、2の鶏むね肉を入れる。湯が再沸騰して1分(全体で約3分)したら火を落として、そのまま冷めるまで放置
- お湯がぬるめのお風呂ぐらいの温度まで下がったらフリーザーバッグを引き上げる。
- 鶏むね肉をスライスして器に盛り付け、好みの薬味(今日は塩レモン)を添えたら出来上がり
レシピ:鶏皮ときゅうりの梅肉和え
- きゅうり 1本
- 鶏むね肉の鶏皮 2枚
- 梅干し 2個
- 白だし 小さじ1/2
- ごま油 小さじ2
- 白ごま 適量
- きゅうりはにんじんしりしり器(千切り器)で千切りにする
- 鶏皮はお湯で3分ほど茹で、取り出して粗熱を取り、細切りにする
- 梅干しは種を外し叩いてペースト状にして白だしと和える
- ボウルで1のきゅうり、2の鶏皮、3の梅肉を和え、きゅうりがしんなりするまで置いておく。約15分
- 4のきゅうりがしんなりしたらごま油を加えて軽く混ぜる
- 器に5を盛り付け、白ごまを軽くすりつぶしながら散らせば出来上がり
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