今夜は筍を丸ごと買ってきてアク抜きからやってみました。
やっぱり生から仕込んだ筍は香りと旨味が違いますね。
手間ひまかけた分、春酒と良く合う美味しい肴になりました(^^)v
今夜の肴
- 筍の土佐煮
- 鯏とトマトのワイン蒸し
中国だって筍を食べるのです
十数年前、某大手パソコンメーカーのハードウェア系のエンジニアをやっていて、中国からの女性の研修生の指導をすることになった事があります。
彼女が来日したのはちょうど今頃の季節でした。
まあ「日本の風習」なので新しい人が来れば歓迎会をやるわけで、食事代わりに居酒屋に連れて行きました。
好みや食べられないものを訊きつつ、食べれそうな日本っぽい料理をいくつか頼んだ中に筑前煮があって、筍が入っているのを見つけた時の会話。
「これ、中国でも食べる?」
「筍ですよね。食べますよ。美味しいですよね」
「日本では『筍』は『竹の子』とも書いて『Baby bamboo』って意味なんだよ」
「中国語では『Top of bamboo』と呼びます」
(ちなみに会話は漢字の筆談を交えた英語です)
当然中国だって筍を食べるよね、なんて話から中華料理でも使う食材や初めて見る食材の話で盛り上がったのでした。
彼女は「これ美味しいよ」というと何でも臆さず食べる娘で、研修が終わって帰国する頃には刺し身とお寿司がお気に入りになってたなぁ。
今日は筍のアク抜きをしながら「あの娘は元気かな」なんてしみじみした一日なのでした(^^)。
〆までセットの鯏とトマトのワイン蒸し
この季節は鯏が旬なので酒膳に上がる事が多くなりますが、毎回酒蒸しだと飽きるので適当な野菜を一緒に入れて楽しむようにしています。
今日は酒蒸しにした時に出るスープを〆のパスタに使うことを前提にトマトと一緒に白ワインで蒸し焼きにしてみました。
パスタを入れればボンゴレロッソになるレシピなので、鯏を酒の肴で楽しんだ後にパスタにして余すことなくいただいてしまおう、という作戦なのです。
一通り平らげて余ったスープをパスタと和えると、思った通り鯏とトマトの出汁が利いた美味しい〆になりました。
酒の肴にした後は美味しいパスタに早変わりする、一皿で二度美味しい一品なのでした。
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レシピ:筍の土佐煮
- 筍
- 水 2L
- 重曹 大さじ1
- 鷹の爪 1本
- 白だし 大さじ3
- 水 1.5カップ
- みりん 大さじ2
- 醤油 大さじ2
- 万能ねぎの小口切り 適量
- 削り節
- 筍のアク抜きをする。筍の皮を3−4枚剥がし、先端を5cmほど切り落とし、皮に縦に切れ目を入れる。根本の方のプツプツした部分は包丁で削いでおく
- 水2Lを鍋に入れて強火にかけ沸騰させたら、重曹、鷹の爪、1の筍を入れて一度煮立たせたら弱火に落として蓋をし、筍の根本の部分に竹串が通るようになるまで煮る。約30分
- そのまま一晩(8時間以上)放置。※ここまでがアク抜き。このまま水につけて冷蔵庫でしばらく保存する事もできますが、旨味が抜けていくので早めに食べるのがおすすめ
- 3の筍の皮を剥いて白い食べられる部分を取り出し、食べやすい大きさに切る
- 水1.5カップに4の筍、白だし、みりん、醤油を入れ、強火にかけてひと煮立ちさせ、煮立ったら火を弱火にして落し蓋をして15分ほど煮る
- 火を落として粗熱が取れたら仕上げに万能ねぎの小口切りと削り節まぶし、器に盛り付けたら出来上がり
レシピ:鯏とトマトのワイン蒸し
- にんにく 1片
- オリーブオイル 適量
- 鯏(あさり) 300g
- トマト 1個
- ワイン 1/2カップ
- 塩 少々
- 粗挽き胡椒 少々
- パセリ 適量
- にんにくのみじん切りとオリーブオイルをフライパンに入れ、強火で香りが立つまで炒める
- にんにくの香りが立ってきたらあさりと2cm角ぐらいにカットしたトマトを入れて軽く油をなじませ、白ワイン、塩、粗挽き胡椒を入れて蓋をして、あさり全体が口を開くまで蒸し焼きにする。約3分
- あさりが全部口を開けたら器に盛り付け、パセリを散らせば出来上が
今夜のお酒
寒紅梅のお酒は香りがありながら旨味が強くてちょっと独特な雰囲気があります。
この「うさぎラベル HARU SAKE」も寒紅梅の個性が出ていて美味しいお酒。
桜も散って葉桜になったので、そろそろ春酒も終わりかなぁ…。
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