今夜の肴 鰹のたたきの土佐盛り と 春キャベツとホタテの燻製のサラダ

今日は鰹のたたきの柵を見つけたので、昔高知を旅行した時に地元の人に教えてもらった土佐風の盛り付けにしてみました。
土佐の鰹といえばにんにくのスライスを使うのがポイント。
今宵は初鰹で一献なのです(^^)v

懐かしの「鰹のたたきの土佐盛り」

最近スーパーでは冷凍物じゃないの鰹の刺し身を見かけなくなりました。
冷凍物ばっかりでけしからん!と思っていたらアニサキス対策で一度冷凍するのだとか。
安全対策なら仕方ない。
冷凍技術も進歩していて貧乏舌の私には冷凍かどうか分からないんですけどね(^^;

「目に青葉 山時鳥 初松魚」なんて句があるぐらい、初鰹は昔から人気だったんですね。
「初鰹を食べると75日長生きする」なんて言われたそうで、女房を質に入れても食べたい高価な縁起物だったとか。
「まな板に 小判一枚 初鰹」 という句もあって、小判一枚(1両)は現在価値で約6万6千円なので当時はかなりの高級魚。
鰹一本が約4Kgで刺し身で食べられる部分が3Kgあるとしたら、100gあたり2,200円。
今日の鰹のたたきは柵で250gだから5,500円!(*_*)
とても庶民の手が出る食材じゃないですね。
冷凍技術の無い時代に、江戸で初鰹を食べるという事がどれだけ贅沢な事だったのか窺えます。

「75日長生きする」という話は昔々二十数年前のGWにキャンプ旅行をしている時、高知の須崎で地元の人に教えてもらいました。
その時に食べたのが今日の「鰹のたたきの土佐盛り」です。
関東だと鰹の刺身には生姜が付いてくることが多いけど、高知では圧倒的ににんにく。
しかもおろしにんにくじゃなくてスライスしたにんにくで、漁師さんが船上で食べる時は生のにんにくをかじりながら食べる人もいるのだそうです。

にんにくのスライスを醤油漬けにして鰹の刺身に載せるという食べ方もあって、普通のにんにくと漬けのにんにくを好みによって使い分けるのだとか。
今で言う「味変」ですね。
今日はすっかり忘れていて、にんにくを醤油漬けにする時間がなかったのです(^^;

今では初鰹でもスーパーで100g 200円ぐらいで手に入ります。
冷凍物だとホントに初鰹なのか定かではないけれど、女房を質に入れなくても初鰹を食べられるようになった現代の流通と冷凍技術に感謝です。
もっとも質に入れる女房もいませんけどね(^^;

ちなみに先の俳句「目に青葉〜」の「初松魚」はタイプミスじゃなくて「初松魚」と書いて「はつがつお」と読ませるそうです。
これも高知で教わりました(^^)v

リピート確定「春キャベツとホタテの燻製のサラダ」

先日ありあわせで作った「新玉ねぎとキュウリのサラダ」のホタテの燻製で作ったドレッシングが意外と美味かったので、今日は春キャベツのサラダに合わせてみました。
手前味噌になるけど、このドレッシングがやっぱり美味い(^^)。
このドレッシングを作るためにホタテの燻製を作ろうかと思うほど気に入りました。
ホタテの燻製の薫香とわさびが利いて、酒の肴になる大人のサラダなのです(^^)v

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レシピ:鰹のたたきの土佐盛り

::材料(二人分)
  • 玉ねぎ 1/2個
  • 鰹のたたきの柵 250g
  • みょうが 1個
  • にんにく 2個
  • 万能ねぎ 適量
  • 大葉 3枚
  • ☆昆布ポン酢 大さじ2
  • ☆醤油 大さじ1
  • ☆白だし 小さじ1
::作り方
  1. 玉ねぎをスライスして水にさらしておく
  2. 鰹のたたきは薄めの刺し身にする
  3. みょうがとにんにくをスライスに、万能ねぎは小口切りに、大葉は千切りにする
  4. 1の玉ねぎの水を切って器に敷き、2の鰹のたたきを並べ、3のみょうがとにんにくと万能ねぎと大葉を散らす
  5. ☆の材料を混ぜ合わせてタレを作って出来上がり
※タレは鰹に負けないように、ちょっと旨味を強くしました。

レシピ:キャベツとホタテの燻製のサラダ

::材料
  • 自家製ホタテの燻製のオイル漬け 3個
  • 白ワインビネガー 大さじ1
  • 練りわさび 小さじ1
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 塩 少々
  • 胡椒 少々
  • ミル挽き黒胡椒 少々
  • 春キャベツ 1/4個
  • キュウリ 1本
::作り方
  1. ホタテの燻製の貝柱の部分は手でほぐし、貝紐とキモは包丁で適当に刻む
  2. ボウルに1のホタテ、白ワインビネガー、わさび、オリーブ、を入れてよく混ぜ、塩・胡椒で味を整える
  3. 春キャベツはざく切りに、キュウリは千切り器で千切りにしてボウルに入れて軽く塩をふってよく混ぜしんなりするまで放置。約30分
  4. 3の春キャベツとキュウリの水を絞って器に盛り付け、2のドレッシングを添え、ミル挽き黒胡椒を軽くふれば出来上がり
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今夜のお酒

「陸奥八仙 URARA ラベル hassen for spring」
青森県 八戸酒造

昨夜に引き続き「陸奥八仙 URARA」です。

数年前、先輩の家にお呼ばれした時の話。
手土産に北から南まで各地のお酒を持っていって、ブラインドで飲んでもらってどれが好きかを訊いたことがあります。
先輩は「陸奥八仙」と「鳩正宗」を選んだんだけど、両方とも青森のお酒。
そしてその先輩は青森の出身。
ワインは詳しいけど日本酒は詳しくない人なのでちょとびっくりでした。

その夜は「人間には体に染み付いた土地の記憶があるのか」なんて話題で盛り上がったのでした(^^)。

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